さて、早速スマホ教室の初回は入門編です
こばさん、質問です。スマホってたくさんの種類があって
人によってボタンの配置や画面って違うのにどうやって
教室をやるんですか?
いい質問ですね、仰る通りです。スマホは色々な機種があるし、設定によっても表示される画面が違うから100%
完全な説明書というのは作成できないんです。
ここがスマホの難しいところなんですよね、絶対にこれさえあれば大丈夫!といった解説ができないですもんね。
書店で買った機種の内容も2023年何月時点の情報です。
っていう注釈があるから1年後には違う画面が出ても
おかしくないですもんね。
そうなんです、だから大切な考え方として
自分のスマホにとってのこの説明はこの部分に該当するんだ、って自分で理解しないと進めないんです。
自分専用、専属の内容は追い求めても難しいんだという事を理解するということを前提において学びましょう!
ガラケーを使いこなしていた人からしたら
「イヤイヤ、ガラケーでもmixiやFacebookはしてたよ。ゲームだってできてたし!」と言いたい人もいるかもしれませんが、このスマホ教室の対象者はシニアの方がメインです。シニアの方でこれ以上の用途でご利用していたことはほとんどいらっしゃいませんでした。
それに対しスマホはガラケーにパソコンでできることが同じようにできます。さらにはパソコンではできないことだって現在はスマホでできる様になりました。さらに大切なことはガラケーという技術は日本特有の携帯電話の形でした、それゆえに「ガラパゴスケータイ」独自進化していた携帯電話と呼ばれていました。今もしまだ日本がスマホを受け入れられずガラケーしか利用していなかったら、さらに他の国にデジタル分野で置いていかれていたでしょう。
スマを受け入れたから昨今の発展があったことを理解しましょう。
大衆に巻かれなさい、スマホが便利だよ、ガラケー使ってて変だよ。なんていう周りの声に流される必要はありません。自分がどうしてもガラケーがいいのであればそうすればいいと思います。もしかしたら自分の周りの家族やお友達からは「スマホじゃなくていいよ、ガラケーで十分だよ」と言ってくれるかもしれません。でもそれは優しい言葉なのでしょうか?
それは一種の「あなたには期待してません」という冷酷な一言ではないでしょうか?
スマホが金銭的負担を強いるような機器であったり、扱いに非常にリスクを伴うものであればともかく、昨今小学生ですら持ち始めている機器を「あなたには無理だから」という烙印を押されてでも使わないという強い意志があるのであればもう何もいうことは無いです。もし周りのお友達でまだ強くガラケーを使い続ける意思のある方がいたら応援してあげて欲しいです。
シニアの方へは「スマホの後ろにリンゴのマークがあればiPhoneそれ以外はアンドロイド」とだけお伝えしましょう。リンゴがアップル社のアイフォーンそれ以外がグーグル社のアンドロイドだよ。
シニアの方へ物事を伝えるときは、まず余計なことは伝えず事実だけを伝えましょう。
色々教えてあげたい気持ちをグッと堪えて相手が興味を持ったら補足します。
シニアの方々には技術大国日本というワードがよく刺さります。おそらく強い誇りを持っていたんだと思います。しかしことスマホ業界においてはそうでは無いんだよ、という現実をお伝えしてもいいかもしれないですね。これはスマホ操作には全く関係のない分野ではありますが、自分の持っているスマホが果たしてどこの企業のものなのか?それくらいは知っておいた方がいいと思いますから。
本筋から離れる内容は必ずしも伝える必要はありませんが、こういう知識から入ると喜ぶ人がいるのも事実です。外堀を埋めていくと意欲が向上する人かどうかの判断も大切です。
スマホの本体の代金は一概にいくらと定義できる金額ではありません。どんな機種でもサラッと具体的な金額を説明できるのはベテランの携帯ショップ店員様くらいでしょう。なのでまずは本体代金の予算感を自分の中で持っておくことが大切です。この予算感というのは購入で様々な説明があった最後に「結局最終的な本体代金はいくらなんですか?」と質問を投げかけましょう。
次の判断基準は自分の家族がどの機種を利用しているのか?を判断基準にして頂いてもいいかもしれないですね。よく聞く声としては家族はアイフォーンを利用していて、私はアンドロイドで聞いてもわからない、と教えてもらえなくなってしまうという声が多い様です。その悩みを解消する為に金額は高くなってしまうけどアイフォーンを選択する、そこで初めて金額についてどうしたらいいか?などの相談を家族や店員さんに相談して頂くと前向きに欲しい機種が選べる様になると思います。
前項にもありましたが、なぜアイフォーンを選択するか?という点についての掘り下げをするページです。スマホ教室をしているとアイフォーンの利用者の参加率は非常に少ないです。理由を直接聞いたり、情報を集めた訳ではないので確実なデータではありませんが、早い段階でアイフォーンを選択していれば商品自体の良さもありますので、結果的に買い替えの頻度を減らすことができます。その上でもし機種を変更しても使い方が大きく変わることはありません。だからスマホに必要な技術の習得が安定していると感じられます。
高い機種を買えとは言いませんが、結果的に満足度はアイフォーンの方が高い傾向です。
意外な事実ですが、1年使ったスマホの基本的な構造を知らないという人は少なくありません。これがこういう役割をしていて、という具体的な説明ができる人は教室にはほぼいらっしゃいません。
この画面を説明している時に必ず「ホームボタン、バーの役割」「再起動」「電源のオン・オフ」「スクリーンショット」の説明をします。本当に大切な機能なので教室のたびに説明しますが、何かスマホのことで困ったことがあったらまずはホームボタン、再起動を行ってくださいね。それでも解決しない時にはできる様であればスクリーンショットの機能を利用してださいね。と説明します。
「電話の掛け方って3つあるんですけどわかりますか?」と質問するとみんな一斉に?マークが浮かびます。なんとなく分かってはいるんだけど言葉では説明できない状態ですね。
- ダイヤル発信は初めてかける相手やお店や施設にかける時に使うんですよ。
- 電話帳発信は連絡先に入っているけど久しぶりにかけるときに使います。
- 履歴発信を基本的に使う様にしましょう。直近で連絡した人なら早いですよ、と伝えます
今まで一度も携帯電話を持ったことがないという方を除いて、電話帳の登録の仕方で困っている方は少ないですが、機種変更をしたばっかりの方にはやり方をお伝えした方がいいですね。また機種によっては並び方がズレてしまっていたり振り仮名の有無で順番が変わるので説明が必要になります。
シニアの方はほんの少しの変化に対しても非常に敏感ですのでケアが必要です。
何十年と利用している機能のはずですが、多くの方は電話番号メールとアドレスの違いがわからない方はまだまだいらっしゃいます。何の為に利用するための機能なのかをここで理解しないとこの先のアカウントの部分で理解が難しくなってしまいます。
- 電話番号メール
- キャリアメール
- フリーメール(iCloudまたはGメール)
この3種類の違いは可能であればここで理解してもらいたい内容になります。
ガラケー入力は本来スマホの入力の方法としては適さないので長期的な観点で言えばフリックを覚えてもらいたいですが入門編でいきなり相手を否定しまうことはあまり望ましくないので
「フリック入力はまた別の時に練習用のアプリを使って練習しましょう」なんて言っておくと生徒さんは安心してくれます。
また音声入力は非常に便利で以前に比べればだいぶ精度が上がりましたが、外では使いづらいです。パフォーマンスとしては優秀です。こんなこともできるんですよ!と盛り上げの為に利用しましょう
いかがだったでしょうか?
人によっては機種のあれこれよりも
大切なことがあるんじゃないの?
って思うかもしれないですよね?
もちろんそうです、でも生徒さんも人間なので
興味を惹きやすい話題を入れ込むのも
大切だと私は思います。
頭にも言ってましたが具体的な操作手順は
やっぱり入れてないんですね。
(それ入れたら作業時間3倍になるよ・・・)
いつかこれを本職にできたらそれも入れたいと思います。
全スマホユーザーがアイフォーンユーザーなら
それも簡単なんですけどね。
地道にコツコツやっていきましょう。
次回は基礎編ということで地図の使い方とカメラの
内容になりますのでお楽しみに!
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